2011年10月から数巻にわけて発刊した『語りつぐ「私の戦時体験」証言資料集』をPDFにまとめ、閲覧できるようにしました。
証言集は、証言者単位でまとめ掲載しています。
※注意このページの内容を閲覧するためには、PDFを見ることができるアプリケーションが必要です。
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語りつぐ「私の戦時体験」証言資料集の刊行にあたって
2012年1月21日
みやぎ憲法九条の会「語りつぐ『私の戦時体験』」編集委員会
みやぎ憲法九条の会では、これまで戦時体験記を集めたブックレット「語りつぐ『私の戦時体験』」第一集 (主として戦場体験)、第二集(主として仙台空襲)を刊行してきました。
今回、それとは別に「証言資料集」を刊行することにしたのは、以下の理由からです。
- 戦時中の貴重な証言を資料として保存・管理して、閲覧に供したい。
「語りつぐ『私の戦時体験』」を書いてくださった方が、すでに100名になろうとしています。今後引き続き「語りつぐ『私の戦時体験』」として刊行していくには、時間と費用がかかります。そこで、今までに書いて頂いたものを、まず「資料」として残しておこうと考えました。これが第一の理由です。 - 証言には、同じような経験が多くなってきています。特に「銃後の生活」などに関しては、同様の体験記が多くなってきました。
したがって、ブックレット「語りつぐ『私の戦時体験』」にするには、同じような体験記録はまとめ直したほうが読み手にとって分かりやすいと思います。しかし、この作業を行うには、相当の手間と時間が掛かります。
まず「証言資料集」としてまとめておき、その後シリーズ「語りつぐ『私の戦時体験』」第三集以降に編集していこうと考えました。
この「証言資料集」は、以下のような方針で編集します。
- 今までに書いて頂いたものを、できるだけそのまま掲載します。
- 文中の表記は、執筆者の方々の記述を尊重する方針で編集いたしました。
そのため現在は歴史教科書などでは用いられない「支那事変」「大東亜戦争」「満州」などの用語もそのまま掲載しております。また地名は日本の慣用的な読み方でルビを振りました。現地の読み方は可能な限り( )で補いました。
なお、紙数の関係で証言の内容を短く編集し掲載することがあります。また同様の趣旨の内容はまとめたり、部分収載していることもあります。ご了承ください。
語りつぐ「私の戦時体験」証言資料集 戦争の惨禍(1)より
通巻1(2011年10月発行)
- 満州からシベリアへ 会田 昭治
- 私の特攻隊訓練 今野猛二郎
- 朝鮮で戦い、シベリアへ 横田 光雄
- タラワ島から満州へ、そしてシベリアへ 吉田 勝良
- 私の兵隊時代 岩佐 慶冶
- シベリアよりはるか西に送られた 熱海 髙雄
- 千島からシベリアへ 松本 寿
- 台湾から日本へ移って軍隊へ 高橋 秀固
- 中国山西省で負傷して 田村 修一
- 私の軍隊生活 (仮名)川田甲太郎
語りつぐ「私の戦時体験」証言資料集 戦場・軍事訓練より
通巻2(2011年10月発行)
- 十九歳で徴兵、そして十一ヶ月で終戦 西方 修吾
- (1067名目の銘板)
- カウラの桜 川井 貞一
- 玉音放送はこうして放送された 玉虫 一雄
- 石巻の海上特攻隊のこと 藤田幸之助
- 父渡辺保彦のこと 小山美知子
- 海没 渡辺 保彦
- レンバン島始末記 渡辺 保彦
- 戦争体験回顧録 大江 喜吉
- 私の軍隊体験 桑折 智夫
- 中国戦線で戦って 飯田 辰雄
- 私の軍隊体験 干泥 昭吉
語りつぐ「私の戦時体験」証言資料集 満蒙開拓青少年義勇軍(1)
通巻4(2011年10月発行)
- 満蒙開拓青少年義勇軍のあの日、あの時(菊池 鮮)
- 異国の丘(佐藤 三吉)
- 私が義勇軍に志願した理由とその前後の事(レオ 林)
- 満蒙開拓青少年義勇軍のこと(太田 宗六)
- 兄十五で召集…そして戦死(星 操)
- 十五歳で召集・栄養失調で半分が死(佐藤 三吉)
- 満州からの敗走記録(菊池 典行)
語りつぐ「私の戦時体験」証言資料集 蟻の兵隊
通巻5(2011年10月発行)
- 私は「蟻の兵隊」だった(伊東良太郎)
- 私の残留から解放まで(太田 弘)
- 「蟻の兵隊」金子傳さんの場合(金子傳・和泉和歌子)
語りつぐ「私の戦時体験」証言資料集 引き揚げ
通巻7(2011年11月発行)
- 脳裏から消えることの無い敗戦時の思い(菊地 徳子)
- 終戦から引き揚げ、遠い記憶の中で(渡辺 安子)
- 引き揚げ・戦火のただ中を生きのびて(柳川 雅子)
- 終戦時満州での生活と帰国(野々村曄子)
- 引き揚げ体験記(五十嵐 康)
- 私の帰国(八重樫 芳子)
- 無題(井口 祐夫)
- 「中国残留孤児問題」の問い掛けるもの(安孫子 麟)
語りつぐ「私の戦時体験」証言資料集 被爆体験
通巻8(2012年5月発行)
- 家族の夢をうばった8月6日(木村緋紗子)
- 一生核廃絶を叫び続けたい・・・広島で被爆(早坂 博)
- 友人を探して原爆投下後の長崎市内へ、被曝(菊地 悟)
- 太平洋戦争とわたしの家族 (長姉と原爆)(栗原督枝)
- 二度目の召集で原爆投下に遭う(佐々木京一)
- 長崎被爆体験記―昭和20年8月9日の記録―(中野隆三)