疑問の多い女川原発2号機 -「被災原発」であり、巨大地震・巨大津波がくる場所

鈴木 智子

2020年2月26日原子力規制委員会で、女川原発2号機の審査書が決定され、正式に「合格」が出されました。当日資料は、1200ページ以上にも及びました。市民からのパブコメでは、基準地震動を上回る激しい揺れにあった「被災原発」であり、巨大地震・巨大津波がくる場所に建っているという事実に集中していました。規制委員会の審査は、最長の6年間に及んでいます。規制委員会は、東北電力に水蒸気爆発リスクの問題や耐圧強化ベントの問題など何度もやり直しさせて強引に「合格」を与えたようにも見えます。

日本は、電気が不足しているわけでもなく、再生可能エネルギーが世界の主流になり、福島原発事故の原因究明も終わらないうちに「被災し壊れた女川原発」を再稼働したがるのは何故か?私の謎は深まるばかりです。
日本の原発は、海辺に建設されました。悪意ある他者から爆撃を受けたら…。放射能は海をめぐり、風で流されて行きます。日本はおろか世界が滅びるかもしれません。それでも他国への抑止力にもなると国策を以て得する者がいる限り、原爆を作る装置にもなり得る「原発や再処理工場等」を稼働しようとするのでしょう。

戦争への道を歩まぬように、私たちは権力者のすることをよく見て、よく聴いて、話し合いましょう。権力者が向き合おうとしない時は、憲法を思い出して活用しましょう。
私たちは、私らしく、私のために生きていいのです。私は、微笑みと穏やかな心で平和で愛ある命をまっとうしたいです。