【報告】「憲法9条を守り生かす」宮城のつどい 2023

みやぎ憲法九条の会主催
宮城県内九条の会連絡会協賛

「憲法9条を守り生かす」宮城のつどい2023
戦争回避のリアル~いまこそ憲法から安全保障を考える

12月3日(日) 仙台サンプラザホールで、「憲法9条を守り生かす」宮城のつどい2023が」開催され、900人の県内九条の会のメンバーや市民が参集しました。

佐久間敬子みやぎ憲法九条の会代表世話人の開会のあいさつの後、第一部は上智大学国際教養学部教授で安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合の運営委員である中野晃一さんが「戦争回避のリアル~いまこそ憲法から安全保障を考える」と題して講演を行いました。講演では「安全保障と抑止力」について解説し、抑止力というのは「武力でもって相手に恐怖を与え、相手が攻めてくるという考えをあきらめさせる」ことを基本としているが、相手も同じように考えれば際限のない軍備拡大競争になってしまう。戦争で人を殺すということは、相手の人を同じ人間と認めず、自分以下あるいは、人間以下のものとしてさげすむ、その対極にある恐怖に慄いて相手を殺すものである。だから、相手の恐怖を引き起こすことを基本とする「抑止力」では戦争を防ぐことはできない。安心を与えることこそが「安全保障」であり、「お花畑」と揶揄されても9条に基づいた話し合いこそが「安全保障である」ということを強調しました。

第二部では立川談四楼師匠が年末恒例の腕はよいが酒が大好きで、仕事に行かず飲んでばかりいる、天秤棒一本の魚の行商の勝が大金を拾い、カミさんの機転と大家さんのアドバイスにもよって、「夢」に仕立て上げ、夫の改心を呼ぶという「芝浜」の古典落語を披露してくれました。今年はパーテイ―券の売り上げキックバックで数億円の裏金を作った自民党各派の政治資金報告書未記載に揺れた11月、12月でしたから、対比してほっこりする噺でした。

*訂正とお詫び

つどいプログラム10ページに掲載しました「みやぎ憲法九条の会呼びかけ人」名簿の中で「高橋治(故人・社会福祉法人仙台ビーナス会理事長)」は「高橋治(社会福祉法人仙台ビーナス会前理事長)」の誤りでした。お詫び申し上げ、訂正いたします。